フランス、ラ・シオタ市 在住

大原ももこ 鳥取市出身

 

1.何がきっかけで、フランスに住むことになりましたか。

 2008年の夏、初めて、南フランスを訪れ、その時、滞在した家庭のフランス人と結婚し、現在、フランス在住10年になります。

 当初は、ただの観光客でしたが、今となっては、長期海外在住者となってしまいました。

2. 鳥取に一時帰国できるとしたら、何がしたいですか。

 現在、新型コロナウィルスの影響で、海外に在住している日本人は、気軽に、日本に里帰りが出来ない状態です。

 日本に帰ったら、美味しい鳥取の新鮮な食材を使った料理を食べたり、温泉に入って、心身ともにリラックスしたいです。

3.フランスと鳥取で、何が大きく違いますか。

 私が住む南フランス、ラ・シオタ市は、フランスの第二都市のマルセイユから、車で30分の郊外にある人口4万人ほどの小さな港町で、鳥取県の境港市と似ています。

 地中海沿いにある町で、鳥取の浦留海岸と同じ地形をした入り江があり、フランスの国立自然保護区域に指定されており、ヨーロッパの中でも、エコロジー研究・教育が盛んです。

 地形状、環境的に、鳥取と似ている点が特徴で、地域性でも、田舎で保守的な部分があり、とても鳥取と似ていますが、あえて、フランスと鳥取で大きく違う点をあげるとすると、「言語」です。フランス語と日本語、やっぱり語源が違うので、全く異なり、フランスなので、英語は通じません。しかも、旅行者ではないので、その場しのぎで、会話をしていても、生活が出来ず、苦労します。10年経った今でも、この言葉の違いの壁に、ぶつからない日は、ありません。

 幸い、娘は、フランス語と日本語(鳥取弁)を話し、時々、外国人の母親が理解できなかったフランス語を日本語に通訳してくれ、助かります。

 あと、衛生面でも、大きく違いがあります。フランスでは、この度の新型コロナウィルスにより、「マスク」「手洗い」等の基本的な予防を、今まで、意識していた国ではなく、「食事の前に、手を洗う」など、日本では、家庭や学校で教育されて、当たり前な感覚が、全く、ありませんでした。もっと言うと、「うがい」という予防の仕方も、存在しません。日本人からすると、びっくりです。

4.最後に、鳥取に住んで国際交流を頑張っている方へ、メッセージをお願いします。

 現在、新型コロナウィルスの影響で、外国から鳥取に来られた方は、気軽に祖国に帰って、家族や友人に会う事が、出来ない状態かと思います。

  自分の国を、鳥取の方に紹介し、様々な形で、直接、交流をしていく活動は、孤立になりがちな自分だけの生活から、地域の方と交流する事で、新しい「出会い」が生まれ、前向きで有意義な生活を過ごす事に、つながります。

  祖国にいる家族や友人に会えない淋しさを理解してくれる鳥取の方を見つけ、会話や遊び、スポーツ、文化紹介等を通して、鳥取を楽しんでほしいです。

   鳥取は、のんびりした所なので、気楽に、ゆっくり、自分のペースで、交流をして行ってください。